MT4でインジケーター、EA、テンプレート、ログ、プリセットを扱う時に、「どのフォルダを見ればよいのか」で止まることがあります。インストール先フォルダを開いても目的のファイルが見つからず、別の場所に保存されているように見えることもあります。
この記事では、MT4が実際に読むデータフォルダを起点に、MQL4 配下のフォルダ、インジケーターやEAの置き場所、テンプレート、ログを見る時の分け方を見ます。インジケーターを入れる時、ナビゲーターに出ない時、テンプレートを移す時の入口として、まず「作業中のMT4から開いたフォルダ」を正としてください。
- MT4のデータは、インストール先フォルダではなく、別のデータフォルダに保存されている場合があります。
- MQL4公式ドキュメントでは、データフォルダはMT4本体またはMetaEditorの
File - Open Data Folderから見つけられると説明されています。 - インジケーターは
MQL4\Indicators、EAはMQL4\Experts、スクリプトはMQL4\Scriptsに分けて見ます。 - テンプレートはMT4公式ヘルプで
/TEMPLATESディレクトリにTPLファイルとして保存されると説明されています。 - インジケーター導入、ナビゲーター表示、テンプレート移行は、同じデータフォルダを起点に分けて確認します。
MT4のデータフォルダはインストール先と同じとは限らない
MT4をインストールした場所を開いても、インジケーターやEAのファイルが見つからないことがあります。これは、MT4のプログラム本体の場所と、ユーザーデータを保存する場所が分かれている場合があるためです。
MetaTrader 4公式ヘルプでは、build 600以降、MQL4アプリケーションはExpert Advisors、Indicators、Scriptsなどプログラム種別ごとの別ディレクトリに置かれ、多くの場合、端末データはインストール場所とは分離された特別なデータフォルダに保存されると説明されています。
MQL4公式ドキュメントでは、各MT4端末のデータフォルダは、端末メニューまたはMetaEditorの File - Open Data Folder から見つけられると説明されています。複数のMT4を使っている場合は、作業中のMT4で開いたデータフォルダを使うことが重要です。
まずFileメニューから開いたフォルダを正とする
データフォルダを探す時は、Windowsの検索や過去のメモよりも、MT4側から開く方法を優先します。MT4を開き、Fileメニューからデータフォルダを開けば、その端末が実際に参照している場所へ進めます。
同じパソコンに複数のMT4を入れている場合、見た目は似ていてもデータフォルダが別になることがあります。別の業者のMT4、古いMT4、検証用MT4、本番用MT4を混ぜると、ファイルを入れたつもりでも別の端末を見ているだけ、という状況が起きます。
File - Open Data Folder から、そのMT4が参照しているデータフォルダを開きます。
MQL4 フォルダ配下で見ます。
インジ導入・表示トラブル・テンプレート移行の入口として見る
データフォルダは、単に場所を知るためだけの記事ではありません。MT4インジケーターを入れる時、ナビゲーターに表示されない時、テンプレートを別PCへ移す時にも、最初にそろえるべき基準になります。
インジケーターを入れる手順そのものを見たい場合は、MT4インジケーターの入れ方|導入前に押さえたい基本を先に見ます。入れたのにナビゲーターへ出ない場合は、MT4にインジケーターを入れたのにナビゲーターに出ない時の見方で、ファイル形式、更新、再起動を分けて確認します。
フォルダやファイルではなく、MT4のツールバー、ボタン、ナビゲーター、ターミナルなど画面部品そのものが見当たらない場合は、MT4のGUIやボタンが表示されない時に見ることで表示メニュー側を確認します。
MQL4\Indicators に入れる前に、作業中のMT4から開いたデータフォルダかを見ます。
MQL4フォルダの中身を役割別に見る
MQL4公式ドキュメントでは、新しいMQL4のファイル構造として、MQL4アプリケーションは <data_folder>\MQL4\ の各フォルダに置くと説明されています。ここでは、どのファイルをどこで見るかを役割で分けます。
フォルダ名が似ているため、インジケーターをExpertsへ入れたり、EAをIndicatorsへ入れたりすると、ナビゲーターに出ない、起動できない、別の一覧に出るといった原因になります。
カスタムインジケーターを置く場所です。ナビゲーターのCustom Indicatorsで見えるかに関係します。
Expert Advisorsを置く場所です。インジケーターとは役割が違うため、フォルダを分けて見ます。
一度だけ実行するMQL4アプリケーションを置く場所です。EAやインジケーターとは挙動が違います。
他のプログラムから読み込むソースファイルを置く場所です。単体でチャートへ入れるものではありません。
他のMQL4プログラムから呼び出される部品を置く場所です。依存ファイルがある場合に見ます。
プリセット、ファイル入出力、ログなどを分けて見る場所です。トラブル確認時に役立ちます。
インジケーターはMQL4\Indicatorsを見る
MT4公式ヘルプのNavigator説明では、カスタムインジケーターは /MQL4/Indicators フォルダに置かれ、保存されているサブフォルダ構造に従って表示されると説明されています。また、ナビゲーターには実行可能なインジケーターファイル、つまり *.EX4 が表示されるとされています。
そのため、インジケーターを入れたのに出ない場合は、まず作業中MT4のデータフォルダを開き、MQL4\Indicators にファイルがあるかを見ます。MQ4だけを置いた場合はコンパイルが必要になることもあります。EX4があるか、サブフォルダに入っているか、ナビゲーターで更新しているかを分けて見てください。
チャートへ入れた後に線やサインが見えない場合は、フォルダではなく表示条件や色、パラメーター側を見る場面もあります。その場合は、MT4インジケーターが表示されない時に見ることで、ナビゲーターに出ない問題とチャート上で見えない問題を分けて確認してください。
- 作業中のMT4から開いたデータフォルダか
MQL4\Indicatorsに入っているか- サブフォルダに入れている場合、ナビゲーター上の階層を見ているか
.ex4があるか.mq4だけの場合、MetaEditorでコンパイル済みか- ナビゲーターでRefreshまたはMT4再起動を試したか
テンプレートはTEMPLATESを見る
テンプレートは、インジケーター本体とは別に見ます。MT4公式ヘルプでは、テンプレートはチャートタイプ、色、スケール、OHLC表示、適用済みEAとパラメータ、カスタムインジケーターやテクニカルインジケーターと設定、ラインなどを保存できると説明されています。
同じ公式ヘルプでは、テンプレートは /TEMPLATES ディレクトリにTPLファイルとして保存されると説明されています。つまり、テンプレートを移しただけでは、必要なカスタムインジケーター本体が別PC側に存在しない場合があります。テンプレートとインジケーター本体は分けて扱ってください。
テンプレート保存や別PCへの移行を見たい場合は、MT4のテンプレート保存と定型チャートの使い方、MT4テンプレートを別PCに移す時に見ることもあわせて確認します。
チャート表示、色、スケール、適用済みインジケーター設定などを保存します。ファイル本体とは分けて見ます。
カスタムインジケーターそのものです。テンプレートだけ移しても、本体がなければ表示されない場合があります。
EAやインジケーターの入力値を別ファイルとして保存する時に関係します。必要に応じて見ます。
ログはJournalやLogsから見る
MT4で何かが動かない時は、ファイルの置き場所だけでなくログも見ます。MT4公式ヘルプでは、Journalタブは現在のセッションでのトレーダー操作やクライアント端末の情報を含むと説明されています。
同じヘルプでは、JournalタブのコンテキストメニューからOpenを実行すると、ジャーナルログファイルを含むフォルダを開けると説明されています。ログファイルは /LOGS ディレクトリに保存され、ファイル名は日付に対応するとされています。
ログは原因を読むための材料です。エラーや警告が出ていても、すぐにファイルを削除したり、複数の場所へ重ねて入れたりせず、どのMT4のどのフォルダを見ているかを先にそろえてください。
複数MT4ではデータフォルダを混ぜない
MT4は複数の端末を同じPCに入れて使うことがあります。公式ヘルプでは、同じディレクトリからクライアント端末の2つのコピーを同時に起動することは禁止され、複数端末を同時に起動するには対応する数のプログラムを別ディレクトリへインストールする必要があると説明されています。
このように複数端末を使う場合、どのMT4のデータフォルダを開いているかが重要になります。A社のMT4に入れたいファイルをB社のMT4データフォルダへ入れても、A社のMT4には表示されません。ファイルを入れる前に、MT4画面とデータフォルダの対応を必ず見てください。
まず作業対象のMT4を開きます。デスクトップのショートカット名だけで判断しない方が安全です。
そのMT4のFileメニューからOpen Data Folderを使い、実際に参照している場所を見ます。
インジケーター、EA、テンプレート、プリセット、ログを同じものとして扱わないようにします。
データフォルダを見る前のチェックリスト
MT4のデータフォルダは、一度場所を覚えたつもりでも、別の端末では違う場所になることがあります。特にインジケーターやテンプレートを移す時は、先に作業対象を分けてください。
- 作業対象のMT4を開いているか
- MT4またはMetaEditorのFileメニューからデータフォルダを開いたか
- インジケーターなら
MQL4\Indicatorsを見ているか - EAなら
MQL4\Expertsを見ているか - テンプレートなら
TEMPLATESを見ているか - ログを見たい場合はJournalやLogsを見ているか
- 複数のMT4のデータフォルダを混ぜていないか
- ファイルを入れた後にナビゲーター更新またはMT4再起動を行ったか
- 入れ方の手順そのものは、MT4インジケーター導入記事で確認したか
ラボメモ
MT4のデータフォルダで迷う時は、Windows側から探すより、作業中のMT4から開いた場所を正として扱うと原因を分けやすくなります。
インジケーター、EA、テンプレート、ログは置き場所も役割も違います。ひとまず全部同じフォルダへ入れる、という扱いは避けてください。
用語集であわせて見たい言葉
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まとめ
MT4のデータフォルダが分からない時は、まず作業中のMT4から File - Open Data Folder を使って開くことが大切です。インストール先フォルダや過去に開いた別端末のフォルダではなく、そのMT4が参照している場所を起点にしてください。
インジケーターは MQL4\Indicators、EAは MQL4\Experts、スクリプトは MQL4\Scripts、テンプレートは TEMPLATES、ログはJournalやLogsを分けて見ます。ファイルの置き場所を分けるだけで、表示されない、ナビゲーターに出ない、別PCへ移したのに動かない、といった問題を追いやすくなります。
データフォルダは、インジケーター導入、テンプレート移行、ログ確認の起点です。まず作業中のMT4から開いた場所をそろえ、そのうえで目的別のフォルダへ進んでください。