MT5で価格到達や時刻を知らせたい時は、インジケーター側の通知だけでなく、MT5標準のアラート機能も候補になります。
ただし、アラートは「条件」「動作」「Source」「有効期限」「繰り返し」の組み合わせで動きます。Soundだけを見ても、EmailやNotificationの設定だけを見ても、原因を追いにくいことがあります。
先に短く言うと
MT5のアラートを見る時は、まずToolboxのAlertsタブで作るアラートなのか、チャート上から作ったアラートなのかを分けます。
次に、条件がBid、Ask、Last、Volume、Timeのどれなのかを見ます。そのうえで、動作がSound、File、Email、Notificationのどれになっているかを確認します。
最初に「どの銘柄で、どの条件に達したら、何を鳴らすのか」を分けます。メールやスマホ通知を使う場合は、Alertsタブだけでなく、EmailタブやNotificationsタブも合わせて見る必要があります。
MT5のアラートはどこで作るか
MT5標準のアラートは、Toolbox内のAlertsタブから作成します。Alertsタブの右クリックメニュー、またはInsertキーで新しいアラートを作る形です。
チャート上で右クリックし、価格位置からアラートを作る方法もあります。この場合でも、作成後はAlertsタブで条件、価格、有効期限、動作を開いて見るのが基本です。
- Toolboxが表示されているか
- Alertsタブを開いているか
- 右クリックメニューまたはInsertキーで作成しているか
- チャート上から作った場合、意図した価格付近に置かれているか
アラート条件はBid・Ask・Last・Volume・Timeに分かれる
アラートで最初に見るのは、どの条件で動かすかです。価格到達のつもりで設定していても、BidとAskの取り違え、Time条件との取り違えがあると、期待したタイミングとはずれます。
| 条件 | 見る内容 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| Bid < / Bid > | Bid価格が指定値を下回る、または上回る時 | 価格到達をBid基準で見たい時に使います。 |
| Ask < / Ask > | Ask価格が指定値を下回る、または上回る時 | BidとAskを取り違えると、思った位置で動かないように見えることがあります。 |
| Last < / Last > | Last価格を基準にする条件 | 銘柄や表示条件によって、普段見ている価格と感覚がずれる場合があります。 |
| Volume < / Volume > | 出来高を基準にする条件 | 価格到達アラートのつもりで選ぶと、原因が分かりにくくなります。 |
| Time = | 指定した時刻を条件にする | 価格ではなく時刻で動くため、PC時刻や設定時刻を見ます。 |
通知方法はSound・File・Email・Notificationに分かれる
条件に達した時の動作も分けて見ます。通知音を鳴らしたいのか、メールで受けたいのか、スマホへプッシュ通知したいのかで、見る場所が変わります。
| 動作 | 内容 | 先に見ること |
|---|---|---|
| Sound | 音声ファイルを再生する | Sourceに音声ファイルが指定されているか、PC側の音量や出力先も見ます。 |
| File | 指定したファイルを実行する | 通知音だけでよい場合は、FileではなくSoundを使う方が自然です。意図しない実行ファイルを指定しないようにします。 |
| メールを送る | Alertsタブだけでなく、MT5のEmailタブ設定を見ます。 | |
| Notification | スマホなどへプッシュ通知を送る | Notificationsタブ、MetaQuotes ID、スマホ側の通知許可を見ます。 |
EmailやNotificationはアラート側だけでは完結しない
Emailを使う場合は、MT5の設定画面にあるEmailタブで、SMTP server、SMTP login、SMTP password、From、Toなどを設定します。AlertsタブでEmailを選んでいても、Emailタブ側が合っていなければ届きません。
Notificationを使う場合は、デスクトップ版MT5のNotificationsタブにMetaQuotes IDを入れます。複数端末へ送る場合は、指定できる数や区切り方も見ます。
- Emailを使う場合、EmailタブでEnableが有効か
- SMTP server、login、password、From、Toが入っているか
- Notificationを使う場合、Enable Push Notificationsが有効か
- MetaQuotes IDを取り違えていないか
- Testボタンで送信確認したか
Source・期限・繰り返しも見落としやすい
Source欄には、選んだ動作に応じて内容を入れます。Soundなら音声ファイル、Fileなら実行ファイル、Emailならメール内容、Notificationなら通知本文です。
また、アラートには有効期限、繰り返し間隔、最大繰り返し回数、有効・無効の状態があります。条件が合っているのに動かない時は、期限切れや無効状態も見てください。
| 項目 | 見る内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| Source | 音声、メール本文、通知本文など | 動作に合わない内容を入れると、意図した通知になりません。 |
| Expiration | 有効期限 | 期限を過ぎると条件に達しても使えません。 |
| Timeout | 繰り返しまでの間隔 | 短すぎると通知が多くなり、長すぎると次回通知まで間が空きます。 |
| Maximum repetitions | 最大繰り返し回数 | 回数に達すると、その後は動かないように見えることがあります。 |
| Enable | 有効・無効の状態 | 無効状態なら条件に達しても動きません。 |
ラボメモ
MT5のアラート設定では、「作ったかどうか」よりも、条件・動作・Source・有効期限を分けて見る方が原因を追いやすくなります。
アラートや通知は取引判断を補助する道具であり、取引結果を保証するものではありません。必要に応じて、公式ヘルプで最新の仕様も確認してください。
チャート上から作るアラートで見ること
チャート上から作るアラートは手早い一方で、細かい条件を後から見直す必要があります。作成後はAlertsタブで、Symbol、Condition、Value、Action、Expirationを開いて見ます。
特に現在価格より上に置いたのか、下に置いたのかで条件が変わる場合があります。チャート上で作ったから終わりではなく、一覧側で設定値を見直すのが安全です。
アラートが動かない時の見方
- Alertsタブにアラートが残っているかを見る
- アラートが有効状態かを見る
- Symbolが意図した銘柄かを見る
- Bid、Ask、Last、Volume、Timeを取り違えていないかを見る
- Valueに入れた価格や時刻が意図したものかを見る
- Expirationが過ぎていないかを見る
- Sound、Email、Notificationなどの動作設定を見る
- Testボタンで通知方法そのものが動くかを見る
単に「アラートが鳴らない」とまとめるより、価格条件、動作、通知先、期限を分けて見る方が原因を追いやすくなります。
用語集で先に見ておきたい言葉
アラート設定で詰まりやすい時は、用語そのものを先に見ておくと理解しやすくなります。
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まとめ
MT5でアラートを設定する時は、まずToolboxのAlertsタブで、どの条件を使うかを見ます。
次に、Sound、File、Email、Notificationのどれを使うかを分けます。EmailやNotificationは、アラート画面だけでなく、EmailタブやNotificationsタブの設定も必要です。
作成後は、Source、有効期限、繰り返し、有効・無効の状態、Testボタンまで見てください。価格条件だけを見ていると、意外なところで止まっていることがあります。